虫歯だらけだった私が全く虫歯にならなくなったたった2つの習慣
正直に告白すると、24歳までの人生は虫歯だらけの人生でした。
当時の虫歯の痕は今でもしっかりと残っており、今も、右も左も奥歯は詰め物だらけでです。
しかも右の奥歯の1つは神経がありません。
当たり前ですが、虫歯の治療の結果神経を抜くことになったのです。
普通の人はこんな話を聞くと、私が歯磨きをしっかりしていなかったのだろうとか、甘いものばかり食べていたり食生活や生活習慣が悪いからそうなったのだ、と考えると思います。
しかし、そこは断じて否定しておきたいところです!
私は歯磨きを一日2回していましたし、食習慣や生活習慣も十分人並みだったはずです。
もちろん甘いお菓子を食べることもありますし、炭酸ジュースを飲むことも好きです。
しかし、半年に一度以上のペースで虫歯が発見されるほどひどい食生活ではなかったはずです。
今考えると、なぜ虫歯に頻繁になっていたのか、ということの原因は分かるのですが、当時はなぜそんなに虫歯になっていたのか全く理解できませんでした。
「ちゃんと一日2回歯磨きしてるのになぜだろう?」、「きっと私は虫歯になりやすい体質なのだろう」、「80歳で20本は歯は残っていないだろう」とばかり考えていました。
この記事は24歳までの僕のような人向けに書きました。
つまり、ちゃんと歯磨きもしているし、食生活や生活習慣も人並みなのに虫歯になりやすい人向けです。
ぶっちゃけてしまうと、私が実践した虫歯をなくす方法はとても簡単なたった2つの習慣だけなのです。
しかもこれは単なる習慣なので、日々の生活に取り入れるだけで誰でもできます。
正直に言って、5歳児でもできるくらい簡単な習慣です。
ただ,当時の私はこの習慣を知らなかったために,高額な医療費を支払っていました。
ちなみに私はこの習慣を編み出した24歳のときから、虫歯の診断は一度もされていないということをぜひ強調しておきたいと思います。
1. 虫歯になる仕組み
いきなり習慣を紹介してしまう前に、どういう人が虫歯になりやすいのか、という話からはじめましょう。
というのも、いきなり習慣を紹介されても、それが胡散臭く感じるとやる気も起きないだろうし、そんな習慣を継続することはできないだろうと考えるからです。
そして,個人的な性分なのですが,科学的もしくは論理的に説明できないことはやりたくないし,そんなことは人にもやらせたくないからです。
ですので,いきなり習慣を説明してしまう前に,虫歯になる原因を説明し,どれだけこの2つの習慣が科学的に有効なのかを説明したいと思います。
では,どういう条件がそろうと虫歯になりやすいのか、という話をしましょう。
まずは虫歯とは何故起こるのでしょうか。
シンプルに言ってしまうと,虫歯とは口腔内に存在する菌が食べかすなどの糖分から酸を生成し,その酸により歯が溶ける,という現象です。
意外かもしれませんが,虫歯は虫歯菌が歯を直接攻撃するのではなく,酸を媒介として虫歯が進行するのです。
そして,虫歯の進行具合にはいくつかのレベルがあります。歯医者さんに行くと,歯医者さんが助手の方に対して「C0」とか「C1」とか言っているのを聞いたことがあるかもしれません。
これは個々の歯の虫歯がどれだけ進行しているかを表しているレベルで,C0が虫歯に進行されていないレベルで,最も深刻なのがC4です。
ちなみにC1程度であれば,歯の表面であるエナメル質がう触(虫歯になっているということです)しているだけです。
エナメル質は再石灰化することで再生することができるので,C1からC0に回復することが可能です。
そのため早期に虫歯を発見することができれば,虫歯を修復することができることが科学的にも明らかになっています。
2. 虫歯になりづらい条件
1章でお話したとおり,虫歯現象は酸を媒介として進行します。
小学校や中学校で勉強したと思いますが,酸とはpHのことです。
つまり,食事をした後は,菌が食べかすから酸を作るために,口腔内のpHがぐっと下がります(中性状態でpHは7で,酸性状態のときはpHが低くなります)。
そして,食事をしていない間は唾液により徐々に中性状態に戻っていきます。
この食事をした後のpHの低いときに,虫歯は進行していきます。
つまり,虫歯になりづらい条件はこの食事の直後にpHが低くなりづらかったり,pHの戻りが早いということです。
実際に,個々人により唾液のpHを戻す力が違いますし,唾液の分泌量も違うそうです。
つまり,虫歯になりにくい人は唾液のpHを中性に戻す力が強く,また唾液の分泌量も多いと考えられます。
一方で,虫歯になりやすい人は唾液のpHを中性に戻す力が弱く,また唾液の分泌量も少ないと考えられます。
つまり,この食事直後のpHを中性状態に戻してやれば,虫歯になりづらくなるのです。
それを習慣的な作業で行おうというのが3,4章以降の内容です。
3. 虫歯にならなくなるための1つ目の習慣
さて,2章までで虫歯の原因がpHであることがわかったと思います。
1つ目の習慣では,唾液の分泌量を増やしてやることでpHを中性状態に戻してやります。
その習慣は食事直後にキシリトールのガムを食べることです。
唾液は口腔内に何らかの食べ物があるときに反射的に分泌されます。
そのため,ガムを噛むことで,唾液の分泌量が増えpHを素早く中性状態に戻すことができます。
ここで注意なのですが,キシリトールではなく砂糖が含まれるガムは食べないようにして下さい。
ガムの中に砂糖が含まれていると,その糖質を菌が酸に変えてしまうため,pHが低いまま保たれてしまい,逆に虫歯を促進することになってしまいます。
さらにお菓子などの間食をすることはpHを下げてしまうため,虫歯になりやすくなってしまいます。
そのため出来る限り,間食をすることは避けて欲しいです。
ですが,キシリトールのガムを間食として食べることは唾液の分泌を促進し,pHを中性状態に保つことができるので一切問題がありません。
むしろぜひお薦めしたい習慣です。
キシリトールの食べる個数ですが,私の場合は大体一日に20粒程度を食べています。
しかし,5章にも書きますが,あまり一度に食べ過ぎると下痢になることがありますので人によってこの数を増減すると良いでしょう。
4. 虫歯にならなくなるための2つ目の習慣
次に2つ目の習慣では直接,pHを中性状態に戻してやります。
その習慣は非常にシンプルで,毎日2L以上の水を飲むことです。
これだけ聞くと,なんだか大したことないように聞こえますが,食後にちゃんと水分をとることが大切です。
水はpHが中性なので,食後にしっかりと水分をとることでpHを酸性状態から中性状態に戻してやることができます。
この場合も,水の代わりに砂糖を砂糖を含むソフトドリンクなどを飲んでしまうと,pHが低くなってしまうため水の代わりにすることはできません。
また,摂取する水の量も大切です。
私の場合は大体500ml程度を食後に一気に飲み干してしまいます。
もちろん食中にも水を飲みますが,それ以外の時間帯でもずっと水を飲んでいますので,1日トータルでだいたい2.5Lの水を飲んでいます。
5. 私のおすすめと注意点
最後に,私がお気に入りのガムと水を紹介し,一点だけ注意点を述べて終わりにしたいと思います。
私が日本にいたときはこのガムをずっと食べていました。
ロッテ キシリトールガム フレッシュミント ファミリーボトル 143g
ロッテ キシリトールガムよりキシリトール成分が多い,歯科医専用のガムもあるようです。ただ,これは値段がやや高めに設定されているので,習慣にするには少し高いかもしれません。
【歯科専用】キシリトールガム ボトルタイプ90粒(アップルミント)
【歯科専用】キシリトールガム ボトルタイプ90粒(アップルミント)
また,お水は私はいつもネットで注文していました。正直なところ水の味の違いはあまりわからないので,どれでも良いのですが安ければどれでも良いでしょう。
[2CS] キリン アルカリイオンの水 PET (2L×6本)×2箱
最後に注意点を述べたいと思います。
キシリトール入りのガムはどれもそうなのですが,一度に大量に食べるとおなかがゆるくなることがあります。
これは,キシリトール成分が腸内で水分を奪ってしまうため,大腸内の水分が増えてしまうためだと考えられています。
しかしこの下痢はキシリトール成分を摂取するのをやめれば一日程度で治ります。
キシリトール入のガムをどれだけ食べれば下痢になるかは個人差があるため,自分で試行錯誤して調節してもらえると良いでしょう。